教育とは何か。
親や教師が「あるべき子ども像」を押し付けることなのか。それとも、親や教師が「子ども自身の幸福」のために悩みながらも支援していくことなのか。
冷房の件には、日本の教育が抱える課題の一部でしかない。

教育関係者の「子供に我慢させるべき」という精神論が存在する限り、不登校は増える一方だろう。
(以前書いたように、平成の30年間で不登校の割合は3倍に増えた。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55494

実際、不登校当事者への調査によると「不登校の原因」に先生をあげる子は25%、学校の決まりをあげる子は10%存在している。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ryouchida/20161016-00063307/

「学校の評判を上げるために、生徒に国立大学を受けさせる進学校」とか、「学校の評判を下げないために、校則を厳しくする」とか、冷房と根っこにある課題は全て同じ。
中心が「学校や教師」にあり、子ども自身の存在を中心において物事を見ていない。
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ちなみに、素晴らしい学校も、素晴らしい先生方も、この日本にはたくさんある。一方で、そうでない学校が多いのも事実。冷房の件から、日本の本質的な教育課題に目が向けられるといいなと思う。