ひとり親の生活保護世帯から国立大学に入学した経験を持つ弊社のインターン生が、スタディクーポンについて熱い想いを Facebookに投稿してくれていた。
無料塾も素晴らしい支援の形だと思うけれども、一方で「自分に合った支援を選びたい」という当事者にとって、スタディクーポンは重要な支援の形なのだと再認識した。

******
(以下、引用)
高校生だったとき、ぼくは東大を目指していた。
受験塾に通いたかったけれども、家にはお金がなかった。
当時(今も?)、子どもの貧困支援といえば、貧困世帯向けの無料塾が定番だったと記憶している。でも、小さなNPOがやっているような無料塾はレベルが低いし、善意を煮詰めたような雰囲気が息苦しかった。
貧困や親の精神疾患などが重なって、ぼくはおかしくなった。勉強も手がつかない。このことは誰にも相談しなかった(できなかった)。毎日家庭の心配なんてしなくてよい豊かな生まれの同級生(ぼくの偏見が多分に含まれているだろう)をみては、心を乱した。
結局、東大に落ちた。浪人の計画を立てたが、どうにもならなかった。およそ「東大と差別化できるから」という理由で選んだ第2志望の大学に入った。
それからはずっと、当時の自分を救う方法を探してきた。
そして、心から納得できる方法の1つをやっと見つけた。
それがこのスタディクーポン。
塾に使えるクーポンを配る仕組みが画期的だ。
子どもは、大手学習塾からメンタル支援の塾まで、一人ひとりのニーズに合った塾を選べるし、スティグマを感じることもない。教育専用のクーポンだから、「家計の足し」に消えることなく、子どもの教育費として使われる。
このモデルが成功すれば、全国各地に広がりはじめるだろう。ぼくはこの歴史の最前線に立って、家庭環境にかかわらず、子どもが将来を選べる社会をつくりたい。