衝撃的なドキュメンタリーだった。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259602/index.html

統合失調症、軽度知的障害などの方々が、「経済発展に役立たない」という理由で何十年も病院に押し込められていたという事実。
「実家に帰りたい」という子どもに、「負担が重すぎる。迷惑だ。人生をやめてもらわないと。」とテレビカメラの前で堂々と発言する親。

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僕はひきこもり支援の重要性を、「社会投資」として説明することが多い。TaxEaterがTaxPayerに変わることは、少子高齢化社会の中で必要だから。
そして、ひきこもり支援のみならず行政の事業はもっと費用対効果を考えて行われるべきだとも思っている。きちんとしたKPIが置かれず、適切な評価が行われない事業がとても多いから。
けれども、功利主義に陥ってはいけない。より重要なことは人間の尊厳が守られることだ。それらを無視した社会政策には意味がない。
追記。
僕はこの親を批判する気は無いし、その資格があるとも思わないが、カメラの前で堂々と「人生やめてもらいたい」と言えてしまう感性が、ある意味この国が精神障害を持つ方をどのように見てきたのかを物語っているように感じた。