何を失ったのかは分からない。それなりに刺激的で充実した毎日を送っている。

ただ、先週末に大学の後輩たちと飲み、語り、眠り、そして昼から東小金井のオープンカフェでインド料理を食べているときにふと思った。

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ある大学の後輩は、無縁社会の問題を「物語を紡げなくなった人たちをどうするかという話だ」と熱く語っていた。

ある大学の後輩で、アフリカのNGOでの一年間のインターンから帰国した子は、「何が正しいのか、全く分からなくなってしまった」と悩んでいた。先進国が行う開発なるものが正しいのか、と。

若いな、と思った。そして羨ましかった。

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イスラエル・パレスチナにいた頃、ルーマニアにいた頃、バングラデシュにいた頃、総じて言うと「学生時代」、僕は答えの出ない問いに悶々とし、その解決策は何かいつも考えていた。

商社勤務という遠回りを経て、今は自分のNPOを設立し、それなりに充実した生活を送っている。でも、実際には資金をどう調達するか、スタッフをどのように配置するか、広報戦略をどうするか、など目の前の経営に追われてしまっている。

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本当は、もっともっと目の前の人間に真摯になりたい。生きるとは何か、幸福とは何か、そういったことに悶々としていたい。それが、事業を行う上で「核」になるもののはずだからだ。