この一年、色々なことがありすぎた。

そしてそのほとんどは、悲しい出来事だった。

先輩の自殺、親友の死、恋人との別れ、会社組織に適合できない自分への気付きと失った自信。
自分を支えていたものが、崩壊していく。そして僕はその前で、ただ呆然とそれを眺めることしかできなかった。

後悔ばかりが頭に浮かび、前に進むための手段は見えない。
それでも、前を向かないと、人生はきっとつまらないまま終わってしまうんだろうな。


「あたしが思うに、大人は「まぁいいや」のカタマリだ。
おなかが出てきてもまぁいいや。鼻毛が出ててもまぁいいや。
捕まらなければまぁいいや。ココロなんかなくてもまぁいいや。
どこかで戦争や災害が起きてたくさん人が死んでも、自分が幸せならまぁいいや。この会社は給料がいいからまぁいいや。」

「それぞれはるか北と南から上京してきた私と種田は、東京の圧倒的な密度と複雑さに右も左もわからなくて、どこか知らない惑星に二人きりでやって来てしまった感覚で、
心細くて不安だったけど、なんだかわくわくもあって―とにかくあの頃の空はなんだかすごく広かった。
今、あたしの上に広がる空は、低く、狭く、そして重い。
東京には魔物が潜んでおります。自分にはもっと違う道があるんじゃないか、もっといろいろなチャンスがこの街のどこかに眠っているんじゃないか・・・・」

「君が落としたのは、華々しく理想的な未来へのきっかけか、それとも平凡だが安定した銀の未来への決心か?」

BYソラニン