連休中は映画ばかり見ていた。
 
流行ったから、という理由で敬遠していた「バベル」を今更DVDで見た。
心が通じ合えない一つ一つのストーリーが最後で繋がる、良い映画だった。
 
色々な人に勧められながらも見ていなかった「City of God」を見た。
ただ、スラムの悲惨さを描くだけでなく、そこに横たわる喜び、悲しみといった日常がちゃんと描かれていた。
社会や世界の複雑性と不条理もちゃんと描かれており、特にラストは圧巻だった。エンターテイメントとしても良かった。
 
そして久々にキム・キドクの「サマリア」を見た。
援助交際の中で自分の居場所を探す少女たちと、それを知ってしまった父親の苦しみ、そして愛情(だから映画のタイトルは「サマリア」なのだ)が描かれていた。
三年前、当時付き合っていた韓国人の女性に勧められて見ていた映画だったが、人間の孤独とそれを支える他者の存在をテーマにしたこの映画に、当時は今回ほど感銘を受けなかった。
今だから分かることがあった。
 
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パレスチナやバングラデシュで、たくさんの絶望と希望を見てきた(つもりだ)。
更にこの半年間の苦しみによって、僕は映画なり文学なりを(自分なりに)理解できるようになったと思う。
 
映画監督、というのは、どれだけ多くの悲しみと絶望、そして希望と向き合ってきたのだろう。