今日の日記は自分の気持ちを整理するために書いています。
 
恩人がなくなった。5年前パレスチナで会った人だ。自殺だった。
 
3年前、ドキュメンタリー映画を作ろうとしている僕に、映像について一から教えてくれた人だった。
僕が使っているPC(映像編集用)も、カメラも、ヘッドフォンも、全て彼に選んでもらったものだった。
映像編集用ソフト(プレミア)は彼からもらったものだった。
 
有名なアーティストたちのPVやCMなどの編集で活躍していた彼だったが、去年ごろからよく「正しいことをしたい」と語っていた。
徐々に「お金になる」仕事をセーブして、自らが制作していたパレスチナのドキュメンタリー映画の仕事に集中するようになっていた。
一方で「先が見えない」と愚痴をこぼしていた。不器用な人だったのだと思う。
 
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何を語るべきなのか分からない。
 
9月はよく連絡を取り合っていた。
「飯でも食おうよ」と三度ぐらい誘われたけれども、僕の方がなんとなく体調が優れず断った。
今でも、あのときの声が頭に響く。
「あの時」という言葉は、ただ空に舞うだけなのかもしれないが。
 
彼が死んでしまったことはもちろん悲しい。
ただ、「人が自ら命を立つ決断をした」、という事実それ自体が悲しすぎる。
 
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社会は汚いばかりで、純粋な世界なんてどこにも存在しないのだとしたら、人はどうやって生きていけばいいのですか。
 
でも、僕は自分の映画を完成させることだけはしたいと思った。恩返しにしては遅すぎるけれども。
本当に素敵な人だった。