バングラデシュの娼婦街に初めて長期滞在したとき、一番仲良くなった女性であるSは、「私たちのことを忘れないで。また来て欲しい。」と言った。
僕はこの日を境に、3年間バングラデシュに通うことになった。
 
先月行った山谷勉強会の終了時、ホームレスの方々が「是非またやりましょう!」と嬉しそうに声をかけてくれた。
たくさんの人が集まって真剣に議論をして、「忘れた」わけじゃなくて、「知らない」だけなんだって伝えたかった。
 
 
人は誰かに褒められたかったり、愛されたかったり、喜んで欲しかったり、認めて欲しかったり・・・・・・そういうものによって生きているのだと思う。
忘れられてしまうことほど、怖いことはない。
少なくとも僕はそうだった。20歳まで、ずっと一人で生きてきたから。
共に住む人も、住む場所も、二年おきぐらいに変えながら、誰にも期待しないで生きることを覚えた。
 
 
おこがましいかもしれないけれども、バングラデシュの娼婦街に生きる人々の気持ちも、山谷の人々の気持ちも、なんとなく分かる気がしている。
だから、僕は彼らを忘れたくない。映画を作っているのには、そういう意味もある。
 
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写真アップしました。
 
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2009 Middle-east