週末は映画の翻訳を手伝ってもらうために、バングラデシュ人の友人と会っていた。
彼は今日本で勉強していて、その後カナダに留学したいらしいのだけれども、いつかは必ずバングラデシュに帰るつもりらしい。
 
家族や地域社会の絆の深さ、愛情の濃さ・・・バングラデシュ人たちは自分たちの社会を誇らしげに語る。
そして僕は、そういったものに居心地のよさを感じるとともに、面倒臭さを感じることもある。
僕は「自由」に最も価値を感じるから。
 
そして、それら共同体の絆の濃さは、日本社会が近代化・都市化・グローバル化といった中で失ってきたものだ。
これからバングラデシュも失っていくのかもしれない。
 
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日本の100年前の近代以前の人間と比較して、今の人間が幸せかどうかなんて分からない。
孤独死、ワーキングプア、そういった中で生きている人は、100年前の社会にいれば幸せだったかもしれない。毎年三万人を越える自殺者の方々にとっても同様だろう。
 
バングラデシュを資本主義の波が席巻し、近代化・グローバル化が進むことで、失うものもあれば、得るものもある。
幸せになる人もいれば、不幸になる人もいる。
ただ、それだけのことだと最近は考えている。
 
近代にしても資本主義にしてもグローバル化にしても、おそらく価値は中立的なのであって、ある社会のシステムそれ自体が価値を持っていることはないのだと思う。
少なくとも、全ての人が幸せになれるような社会システムを提案・提示している学者や企業家や政治家を、僕は知らない。
 
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だとすれば、そういった社会の中で排除されている人に対して、僕は何かしていきたいと思う。
まずは資本主義・グローバル化を考えるということで、商社という選択は悪くない。