ちょっと前まで就活生であり米系投資銀行で働くことに一時期憧れていた僕にとって、昨今の米系投資銀行の崩壊はショックだった。
日本で最も優秀だとされている学生たちや、世界の名だたる大学でMBAを取得した若者たちのみが働くことを許されるそれらの組織が、邦銀や日系証券に飲み込まれていくのは、とても不思議だ。
「邦銀とか日系証券とかありえないよね~」と話していた一部のインベストバンカーたちは、今の状況をどんな風に感じているのかなと思う。(まぁ彼らは頭がいいので、再就職先には困らないだろうけれども)
 
 
こういった状況を見ていて、どんなに優秀な人々であっても社会構造=システムに抗うことはできないのではないかと考えている。
「一流企業→MBA→トップティアの米系投資銀行」とエリートコースを歩んできた人も、それは高度経済成長期に「一流大学→一流企業→目指せ社長」という思考回路で働いてきた人と、なんら変わりがないのではないか。あるシステムの中での勝ち負けに、一喜一憂しているだけであり、だからそのシステムが崩壊してしまえば、また振り出しに戻ってしまう。競争は、すべて今ある社会システムを前提としたものだから。
 
一方で、「社会起業」という言葉の流行や、姜尚中の「悩む力」が45万部も売れていることから考えると、今、「意味の時代」へと移り変わっている気がする。キャリアという名の勝ち負け競争ではなく、何に「意味を見出すか」を問う時代へと。
 
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友人が、新聞記事の中で僕のブログを取り上げてくれた。
世界の複雑性に言及するメディアがもっと増えればいいのになと思う。