先日、NHKスペシャルでバングラデシュのマイクロファイナンスが特集されていた。
マイクロファイナンス、繊維産業といったものを絶賛する内容だった。
自分が行くかもしれない会社なので一応見てみたが、やっぱりテレビドキュメンタリーは作りたくないなぁと思ってしまった。
一ヶ月程度取材して、対象のことを分かった気にはなりたくない。
 
ちなみに、マイクロファイナンスで返済できずに刑務所に入ったり、自殺したりする人は少なくはない。
繊維産業なんて、休みもなくて低賃金という、先進国に搾取される最悪の仕事でもある。休みが月に二回、朝から晩まで働いて月4000円程度の賃金。だから、フェアトレードが叫ばれるようになったわけで・・・http://www.peopletree.co.jp/cp-bin/blog/index.php?eid=14
(ちなみに、その仕事に耐え切れなくなり娼婦になった女性も少なからずいる)
手放しで絶賛できる行為なんて、世界にどれだけあるのだろうか。
 
 
バングラデシュで映画を作り始めて二年以上たつ。この二年間で一番学んだことは、「他者を分かることの難しさ」だったように思う。
同じ言語を話すことができなければ、相手のことなんて深く分かるわけがない。同じ言語を話すことができたとしても、他者の懐に入り込むことは難しい。
 
「開発」にしても、「ジャーナリズム」にしても、外側から分かったような気になって創られたものが多すぎるような気がする。
 
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ベンガル語と並行して、あと2,3個言語を覚えたい。スペイン語とクメール語あたりを考えている。
日本人に覚えやすい、「途上国」言語はないかなぁ・・・
 
もっと地を這うようにして、世界を見上げてみたい。
考えるのは、その後でも遅くないような気がしている。