来週から、またバングラデシュに行くことになると思う。もう五回目だ。
 三回目、四回目の訪問についてブログでは何も書いていなかったのを、ふと思い出した。つらかったことも、楽しかったことも、たくさんあった。どれも僕にとっては忘れたくない大切な思い出なので、記憶を掘り起こして書いてみることにする。
 
 
 今年の春は3月1日から4月8日ぐらいまで、僕は日本を離れていた。例年この時期は花粉症を避けるために、海外にいるようにしている。
 香港経由のキャセイパシフィックでバングラデシュに着くと、予め連絡をしていた現地の旅行代理店に向かった。この春はどうしても、バングラデシュとカンボジアを再訪したかったので、離日前に航空券をWEB上で探していた。考えたルートは三つで、一つ目は日本・タイ間のチケットを日本で購入し、タイの旅行代理店でバングラデシュの首都ダッカとの往復航空券を買うというルート、二つ目はタイ航空でタイ経由バングラデシュ行きのチケットを買い、行きにストップオーバーしてタイで降り、二週間カンボジアを回った後にダッカへ向かうというもの、三つ目は日本・バングラデシュ間のチケットを買い、ダッカの旅行代理店でタイとの往復のチケットを買う、というものである。
(ちなみに、成田・カンボジア間、バングラデシュ・カンボジア間は直行便が出ていないので、タイからバスを使ったほうが必然的に安くなる。)
 結果的に、グーグルで"Dhaka Bangkok airticket"と検索して出てきたダッカの旅行代理店がかなり安かったので、三つ目の選択肢を取ることにした。
 
 
 
 バングラデシュに着いたのは、3月2日の深夜一時頃だった。まず空港のベンチで一泊し、WEB上に出ていた住所に向かった。その旅行代理店は小さなマンションの一室にあり、扉を押すと部屋着姿の男が眠そうな目をこすって出てきた。
「ボスを呼んでくるから待っててくれ。」
と言うと、僕と同行の某嬢は、奥の部屋に通された。
 
 二十分近く待って、「ボス」がやってきて、僕に言った。
「実は航空券はまだ取っていないんだ。これからGMGエアラインのオフィスに一緒に行こう。」
 これがバングラデシュなんだよな、と思った。離日前にメールで何度も確認したはずなんだがね。
 
 
 GMGエアラインのオフィスに着くと、「ボス」は僕たちに「ちょと待ってろ」と言い、代理店の窓口と交渉を始めた。しばらくして、ボスは僕のところにやってきて、
「今日の分のチケットはもうないみたいだ。明日ならある。」
と、悪びれずに言った。。
 窓口で、パスポートを提示し、翌日の航空券を購入した。窓口の人間は英語が普通に通じた。そして、日本の旅行代理店とは違い、航空会社から直接チケットを購入してもチケットの値段は変わらないようだ。じゃあなんのために、「旅行代理店」がチケット購入のサービスを行っているのか、消費者側のメリットがよく分からない。その後、当然「ボス」は僕に仲介コストを要求してきたわけで。
 
 
 
 バングラデシュでいつも泊まっているホテルに一泊し、次の日の朝タイの首都バンコクに向かった。バンコクからバスでカンボジアに向かい二週間観光した後、またバングラデシュに戻ることになる。