先月24歳になった。
23歳の一年間は、本当につらかった。
 
23歳になる直前は日本にイスラエル・パレスチナ人を招致して、個人が動くことで社会が変わるんだって確信を持って、その後は新聞やテレビやラジオに出演したり、某学会に招かれて九州まで講演しに行ったりして、人に伝える意義を感じて、23歳になるとルーマニアに行って挫折して、でもそこから帰国してすぐに某NGOに招かれてアメリカに行っていた。
 
常に自分が前進している実感があって、その先の未来を信じていた。いつも何かを感じて、何かを学んでいた。
 
 
23歳の一年間は映画を作ったりはしていたけれども、とくに何かをしていたわけではなかった。小さくもがいては、小さく挫折して、という繰り返しだった。ルーマニアで挫折してからは、自分はもう元に戻れないんじゃないかという恐怖があって、それが今も毎日続いている。
焦らない、なんて言ったら嘘になる。暗いトンネルの向こうに光がないのだとしたら、と考えるだけで絶望が襲う。
 
 
 
 
こう書きながら、自分はなんてちっぽけなんだろうと改めて思った。
二年前は自分が社会を変えていくような錯覚を見ていただけじゃないかと。調子に乗って自分の能力を過信していただけじゃないかと。運がよかっただけなんだ。
見えている世界が狭いというのはきっと幸せなんだ。じゃあ、その狭い世界に閉じこもっていたかったのかと言えば、それは違う。
 
 
「もがいた分だけ、人は成長できるんだ。」
と、ある人が僕に言ってくれた。
挫折を知っていることは、本当に強いことなのか。全てがこのまま消えてしまいそうで、怖い。
地に足をつけて生きるってどういうことなんだろう。