昨日の朝日新聞を読んでいたら、ミャンマーで殺害されたジャーナリストの長井さんは、「イスラエルで催涙弾の中を取材していた」とあった。そして、昨夏、僕と入れ違いでパレスチナにいたS氏は、現地で長井さんに会っていたらしい。
長井さんも、ビリン村で取材していたのかもしれない。僕もビリン村で催涙弾に苦しんだ。ゴム弾の中を逃げ遅れて、隣でイスラエル兵が銃を構えているのを見た時は、ほんの少しだけ「死」を意識した。
 
考えてみると、ミャンマーにいた時期もパレスチナにいた時期も、長井さんは僕と一ヶ月違いだ。
もちろん僕は高尚な目的があって現地にいたわけではないけれども、もし僕が一ヶ月遅れて、今ミャンマーを旅行していてヤンゴンでのデモのことを知ったら、カメラを持って外に出てしまうと思う。
 
少し怖くなった。