イスパレでの仕事が終わって、生活のスタイルがだいぶ変わった。
 
月曜日から金曜日まで朝から夕方まで授業。休み時間は図書館で読書にふける。
夜は夜で大抵用事がある。
 
月曜日はJ・ミルの「自由論」の読書会。古典的名著を先生と共に読む機会を得ることができて良かった。私1人で古典を読み進め適切に解釈するのは、なかなか厳しいからだ。これを機に、いよいよ学問の世界に入っていきたい。
火曜日は家庭教師。家の近所だし、終了後は軽食が出るので悪くない。
金曜日はタイ語教室。タイ人の女の子のかわいさにつられて、タイ語を習い始めた。
 
 
その他にも大学の授業用WEBサイトを作成するバイトもしている。
ICUの二年生に必修の"theme writing"という授業のものだ。日々、HTMLを打ち込んでいる。
来年度から、ICU二年生は皆、私の作ったWEBサイトを使うこととなる。団体の同期、Y氏が見たら、爆笑するだろう。
 
宇宙と国際協力を結びつけたプロジェクトに関しては、とりあえず今は宇宙のことを勉強中といった感じだ。長いスパンで考えていきたい。
 
 
 
基本的にこの冬は勉強することに決めている。一日一冊本を読んでいる(ただし新書レベル)。
 
偉大な哲学者のヘーゲルは、人が見えている世界はその人が持つ「知」の集積によると言った。
中東を旅して、東南アジアを旅して、イスラエル人・パレスチナ人を招致するイベントの責任者として活動して、私の中の「世界」は変わった。世界が豊かで多様で、だからこそ美しいことを知った。
 
しかし、経験による「知」は多く得たのもの、読書による知識が足りないことに気付いた。
大学二年間で三桁は読んでいない。あせりを感じている。
 
今は小説(古典)、哲学、社会学を読むことが多い。
地位や名誉に対する欲求が急激に薄れてきている現在の私は、人間の内面に興味がある。
特にカンボジアの少女売春宿に潜入してからというもの、「生きる」ということ、もっと言えば「自己決定権」や「自由」といったテーマを勉強したいと思うようになった。
 
無知な私はもっと勉強しなければ、「世界」は何も見えない。ようやくソクラテスの偉大さに気付いたということか。J・ミルはある著作の中で選挙制度について「一般人には一票、知識人には複数票を与えよ」と言ったそうだが、気持ちは非常に分かる。
 
 
 
 
 
そんな生活の中で当面の課題は、ある病気を克服することだ。約10年続くこの病は、今も私を苦しめる。
 
「朝起きられない。」
 
月・水・金の午前中が哲学の授業、火・木の授業はNGO論。
哲学の授業はキルケゴールについて、NGO論は様々なNGOの代表が講演にやってくる。
おもしろい。しかしなかなか出られない。
 
この前のNGO論の授業はピース・ウィンズ・ジャパンの大西さんによるものだったが、それに出られなかった時はかなりショックだった。
 
まさに絶望、「死にいたる病」だ。