今福岡にいる。明日の心理学の某学会で紛争解決についてのワークショップを担当するためだ。
 
昼にホテルに着き、3時間ほど寝た。学会でのプレゼンの準備がなかなか終わらず、二日間まともに寝てなかった。その後、一緒にワークショップを担当することとなっている先生と夕飯を食べる。私の祖父と同年齢ぐらいの知的な方で、日本のカール・ロジャーズの第一人者として高名な先生だ。博多港から水揚げされたばかりの刺身を楽しみながら、明日のワークショップについて打ち合わせた。
 
 
帰り道、天神の夜を彩る屋台の中を歩きながら夜空を見上げた。日常から開放されて少し体が軽くなった気がした。伝えたい思いを伝えられないもどかしさから、感情が高ぶってばかりいたここ二ヶ月あまり。その日常からの断続性が途絶えた。
 
自分を二年間も束縛し続けてきた一つの大きなプロジェクトから退くにあたって、山のように伝えたいことがあった。来年度も活動していくだろうメンバーたちが、自分達の力を過信し過ぎているように思えたし、「来年はもっとよいものを創ろう」と意気込んでいたメンバーたちが未だに動き出さないのを見ると、その口先ばかりの行動に苛立ちすら覚える。ホームページなんて一ヶ月止まったままだ。このままじゃ「よりよいもの」を創るどころか、開催さえできないだろう。
 
 
そんな毎日から今、少しだけ遠くにいる。そして半年後を目処に僕も二年間やってきたことから少し遠くに身をおくつもりだ。その時も、きっと寂しさと開放感が混ざった、こんな気持ちなのかもしれない。
 
 
たまには1人旅も悪くない。