明け方までプレゼン準備をしていたため、金曜日は案の定寝坊。昼登校。もうダメすぎ。

木曜の昼に大学から電話がかかってきて、大学宛てに仕事の依頼が手紙で来ていたので、大学の教務課に行く。用件を告げると、

「講演活動とかなさってるんですか?」

と聞かれる。もしや、仕事の依頼とは「講演」か!胸は躍る。手紙を受け取り見ると、京都女子大名誉教授の畠瀬さんという方からの手紙であった。カール・ロジャーズの研究で高名な方だ。内容はというと、

今年夏に行われる九州大学で行われる学会への出席願いだった!約五時間にわたる学会は三部にわたるのだが、うちの一部を担当して欲しいと。つまり、私一人で高名な学者の方々を前に二時間近く講演するわけです。しかも、交通費もホテル代ももちろん出るし、更に謝礼も二万でる。「800人程度の小さな学会なので、二万円程度しか出せませんが・・・」みたいなことが書いてあったが、タダで九州旅行のうえにお金まで。少しずつ自分のできることが広がり始めているのを感じる。

 

 

話は少しずれる。

着々と僕らの活動は社会に認知され始めているのだと思う。そして活動と学問も間を行ったり来たりしながら世界に対し自分のできることを探っていくこと、それこそが大切なことなのではないか。

二年前イラク戦争が始まろうとしていた時、知識人はその「大義なき戦争」に反対した。しかしながらアメリカ軍はイラクへ攻め込み、多くの知識人が予想したように現在のような泥沼の状況が生まれた。

僕はその時学問の無力さを嘆いた。「学問で世の中を良くしたい」そう思って大学進学を志したわけだけど、その思いが揺らいだ。学問だけでは不十分なのではないかと思うようになった。学問をそれを社会に広く発信することと同時に、机上の世界に留まることなく学んだ学問を現実世界に役立てること、それこそが最も大切なことなのではないかと。

だから僕はサイードに憧れるのだろうし、「行動する知識人」でありたいと思うのだ。学問も活動も相互に影響させながら、平和を創りだす一助になりたい。そして今、その道に向かってようやく歩み始めているのかもしれない。

そんな自惚れを抱いた、うららかな昼下がり。暖かな日だった。